「いのちとからだのたいせつなお話し講座」を開催しました
2026.3.19

2026年3月15日、生田ひまわり幼稚園にて、保護者および教職員、地域の皆さまを対象に「いのちとからだのたいせつなお話し講座」を開催しました。講師には、産業保健師として多くの女性の健康課題に向き合い、元不妊治療クリニック看護師でもある北地真美さんをお迎えしました。
本講座では、「性教育=いのちとからだを大切にする教育」と捉え直し、幼児期からの関わりの重要性についてお話しいただきました。これまでの“避妊中心”の教育ではなく、自分の体を知り、守り、大切にすることが、将来の健康や人生にまでつながっていくという視点が共有されました。
子どもたちに伝えた「からだの大切さ」
園児向けには、寸劇などを交えながら「プライベートパーツ(大切な体の部分)」について分かりやすく伝えました。
胸やおまた、おしり、おくちなど、それぞれに大切な役割があること、そして「自分の体は自分のもの」であり、嫌なことは「嫌」と言っていいことを学びました。
講師からは、
「からだの話を家庭でオープンにできることが、子どもを守ることにつながる」
というメッセージが強く伝えられました。
家庭での関わりが、子どもを守る力になる
講座では、日常の中での具体的な関わり方についても共有されました。特に、お風呂などの時間を使って、体の部位を正しい言葉で伝えることが大切だといいます。大人が恥ずかしがったり、隠語を使ったりすると、「恥ずかしいもの」「話してはいけないこと」と誤って受け取ってしまう可能性があります。
また、「あなたのからだはすべて大切だよ」と日常的に伝えることが、子どもの自己肯定感を育みます。それは同時に、万が一の場面で「これはおかしい」と気づき、声を上げる力にもつながります。
保護者からの質問と具体的なアドバイス
当日は、保護者の皆さまから多くの質問が寄せられ、日常に直結する具体的なアドバイスが共有されました。
・異性の親とのお風呂はいつまで?
各家庭の考え方によりますが、小学校2〜3年生頃から生理が始まる子もいるため、小学校1〜2年生頃を目安に、少しずつ一緒に入る回数を減らしていくのがよいとされています。
・からだの部位はどう伝える?
「おちんちん」「おまた」など、正しい言葉でシンプルに伝えることが重要です。言葉を濁さず伝えることが、子どもの理解と安心につながります。
・生理についてどう話す?
隠す必要はなく、「赤ちゃんが育つためのベッド(子宮)の血が出ているんだよ」と伝えることで、自然に理解できます。また、母親が無理をせず休む姿を見せることは、思いやりの心を育てる機会にもなります。
・子どもが自分のからだを触る行為について
幼児期にはよく見られる自然な行動です。過剰に叱るのではなく、「大切な場所だから見えないところでしようね」と伝え、落ち着いて見守ることが大切です。
絵本を通じた学びのすすめ
講座では、家庭での学びをサポートする絵本として
『だいじ だいじ どーこだ?』大泉書店
も紹介されました。

自分のからだはすべて大切なものであること、他者のからだも尊重すること、写真を勝手に撮らせないことなど、防犯の視点も含めて学ぶことができる一冊です。子どもの興味に合わせて少しずつ読み進めることがすすめられました。
園としてのこれから
本講座を通じて、幼児期からの「いのちとからだ」に関する教育が、子どもたちの未来にとって欠かせないものであることを改めて実感しました。
生田ひまわり幼稚園では、今後もこの大切なテーマに向き合いながら、保護者の皆さまとともに学びを深める機会を継続していきます。家庭と園が連携し、子どもたち一人ひとりが「自分を大切にできる力」を育んでいける環境を大切にしてまいります。
文責:生田ひまわり幼稚園 教頭 岸 正寿
構成:栁澤 芙美


