現役小学校教諭×本園幼児教育アドバイザー(副校長経験者)が語る「入学前に本当に知っておきたいこと」講座レポート〜今の小学校教育の現場から考える〜
2025.12.9
11月30日(日)、生田ひまわり幼稚園にて
「現役小学校教諭 × ベテラン副校長が語る『入学前に本当に知っておきたいこと』講座」 が開催されました。
入学を目前に控えたこの時期、
「ちゃんとやっていけるだろうか」
「困らないように、今のうちに準備しておかなくては」
そんな思いを抱える保護者は少なくありません。
そうした不安や疑問にそっと寄り添うように、
この日の講座は、終始あたたかな雰囲気のなかで始まりました。
「心配をなくそうとしなくていい」

角内先生が語る“入学前の心の準備”
最初にお話しいただいたのは、本園の幼児教育アドバイザーを務め、教諭歴40年、私立幼稚園の園長・私立小学校副校長の経験も持つ 角内先生。
先生が繰り返し伝えたのは、
「入学前の不安は、消すものではなく、抱えながら進むもの」 という視点でした。
子どもにとって小学校入学とは、新しい世界が始まる喜びと同時に、
今の安心できる世界が終わってしまう寂しさでもあります。
「『楽しみだね』『大丈夫だよ』と励ますことが、 時に子どもの“不安を言えなくしてしまう”こともある」
という言葉に、多くの保護者がハッとさせられました。
周りの子ができていて、自分ができないとき—— そのときに大切なのは、「できる/できない」ではなく、 “どう向き合えるか”。
憧れや「やってみたい」という気持ちが育つこと、
そして「何があっても、自分は自分でいい」 という 自己受容感 を、家庭が支えていくこと。
入学前に本当に整えておきたいのは、スキルよりも、心の土台なのだと、静かに伝わってきました 。
同じ不安を言葉にする時間
保護者同士のディスカッション
続くグループディスカッションでは、 参加した保護者同士が率直な思いを共有しました。
「うちも同じです」
「それ、まさに今悩んでいます」
不安を口にすることで、不思議と心が軽くなっていく——
そんな空気が会場に流れました。
アンケートでも「同じような不安を抱えていることが分かり、心強かった」
という声が多く寄せられています。
令和の小学生、実際はどうなのか

渋井先生が語る“今の学校現場”
後半は、現役小学校教諭である 渋井先生 のお話。
先生はまず、「今の子どもたちは、ダメになっているわけではありません」
と前置きしたうえで、 “変わってきている部分” を具体的に語ってくださいました。
自己表現が豊かで、ICT操作にもすぐ慣れる子どもたち。
その一方で、
・姿勢を保つ力
・指先の細かな動き
・聞いて理解する力
・集中力や持続力
こうした力に、課題が見られる場面が増えているといいます 。
原因は、子どもではなく 生活の変化 にあります。
雑巾を絞らない、鍵を回さない、蛇口をひねらない—— 便利さの中で、 “体と心を使う経験” が減っている。
「だからこそ特別な準備はいりません。 一緒に料理をする、掃除をする、失敗してもやり直す。それだけで十分なんです」 この言葉に、「雑巾絞りを、親子でやってみようと思った」 という感想が多く寄せられました。

参加者の92%が「大変満足」
感想には、
- 「現場の先生の話が聞けて貴重だった」
- 「すぐに家庭でできることが分かった」
- 「不安をなくそうとしなくていいと分かり、気持ちが楽になった」
といった声が並びました。
中には
「ショックを受けたが、だからこそ考えるきっかけになった」
という率直な声もあり、この講座が“前向きな揺さぶり”になったことが伺えます。
子どもを信じる、その一歩として
小学校入学は、ゴールではなくスタート。 子どもが転び、迷い、立ち上がっていくための
“準備期間”をどう過ごすか。
この日の講座は、「親が完璧に整える」のではなく、 「子どもの力を信じる」 ことを、
後押ししてくれる時間でした。
生田ひまわり幼稚園は、これからも保護者と共に、 子どもたちの育ちを支える場をつくっていきます。
【次回予告】
ご好評につき、1月11日(日)にも講座の開催!!
定員20組
・お申込みURL
https://forms.gle/T31UbzSgnZiKsHzBA
詳細が決まり次第、園よりあらためてご案内いたします。
関心のある方は、ぜひご参加ください。
生田ひまわり幼稚園
教頭 岸 正寿
構成:柳澤 芙美


